「脚色(歪曲)」しかない歴史

▽以下引用▽
2016/8/21 朝鮮日報
【コラム】映画『徳恵翁主』、韓国人の自尊心をくすぐる歴史「脚色」

 光復節を翌日に控えた8月14日、退勤後に映画『徳恵翁主』を見に行ったが、終始不愉快だった。主人公の徳恵翁主はもちろん英親王についても、映画での描かれ方があまりに事実と懸け離れていたからだ。映画を見ながら、こう思った。「朝鮮の王室があれほど覚醒していたら、そもそも国を奪われることもなかっただろう」

 映画で徳恵翁主は、対馬藩の貴族、宗武志との強制的な結婚を全力で拒否する。しかし実際は、結婚前から統合失調症を患っており、自分の意志をきちんと表現できる精神状態ではなかった。その結婚に怒ったのは、徳恵翁主ではなく朝鮮の世論だった。国は滅んでも一時は皇室ですらあった家門が、対馬の一介の貴族と婚姻を結ぶことを恥辱と感じた。1931年5月8日に二人が結婚すると、朝鮮日報紙は結婚式の写真から宗武志の姿を削除し、ウエディングドレス姿で立っている徳恵翁主一人を残すことで、民族的な怒りを代弁した。

 映画の中で英親王が亡命を試みたシーンは、さらにあきれた。英親王が亡命を試みたという事実はない。亡命どころか、27年5月には家族同伴で世界遊覧に出掛けた。海外の独立志士は、英親王が上海に立ち寄るというニュースを聞き、英親王を拉致して独立運動に合流させようとした。しかしこの情報を事前に入手した日本側が、英親王の上陸をやめさせてしまった。英親王自身も、安楽な暮らしを捨てて苦難の独立運動に身を投じるつもりは全くなかった。

(中略)

 日本が戦争に敗れると、英親王は「どうかこれまでと同じ待遇を続けてもらえないか」と日本の内閣に哀願した-という証言もある。光復(日本の植民地支配からの解放)後は、マサチューセッツ工科大学(MIT)に留学した息子・李玖(イ・グ)の卒業式に出席するため日本国籍を取り、日本のパスポートを取得するということまでやった。
日本国籍取得という英親王の意向に接した宮内庁側が、逆に「いかに息子に会いたいからとはいえ、いま一度しっかりお考えください」と押しとどめたほどだ。

 映画を見た翌日、「否定的な国家観を克服しよう」と訴える、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の光復節の演説を聞いた。その通りだと思う。光復後に韓国が歩んできた道は、世界のどこに出しても誇れる成果に違いない。そんな自負が過剰になったのだろうか。このところ、祖国を滅亡に追いやった事実すら隠したり、自尊心を押し立てて歴史を脚色したりといったことが、しばしば行われている。

(以下略)

金泰勲(キム・テフン)世論読者部長

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/08/19/2016081902092.html
△以上引用△
≫このところ、祖国を滅亡に追いやった事実すら隠したり、自尊心を押し立てて歴史を脚色したりといったことが、しばしば行われている。

"このところ"ではなく、基本的に脚色(歪曲)した歴史しかありません。

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因みに"歴史を直視しない民族には未来はない"という記文は、朝鮮の改革派が朝鮮人に向けて言った言葉です。