とんでも小説の概要ーextraー

ー記事引用ー

2001年7月19日には、韓国で『皇太子妃拉致事件』という、これまたトンデモ反日小説が出版されています。
作者は『ムクゲノ花ガサキマシタ』と同じ金辰明氏です。

週刊新潮2001年8月9日号によれば、『皇太子妃拉致事件』は次のような内容です(2ちゃんねるより転載)。

全南大学講師の水野俊平氏*1によれば、小説は日韓の教科書問題から始まる。
「韓国はユネスコに教科書問題を訴えるが、成果が出ない。
そんななか、歌舞伎座で観劇中の雅子さまが拉致されてしまうのです」

犯人は「日本政府が秘密外交文書“電報435号”*2を公開すれば皇太子妃を解放する」と新聞広告で要求。
電報は1895年に起きた李氏朝鮮閔妃暗殺に関するものだ。
だが、外務省は頑なに公開を拒むのだった。

その後、犯人は韓国人留学生(閔妃とともに殺された人物の曾孫)と判明。
「指示を出したのは、在日韓国人牧師。
閔妃殺害のとき敵前逃亡した近衛兵隊長の曾孫でした。
彼は曾祖父の悪行を償い、事件の真相を暴こうとしたのです」皇太子妃は奈良県の牧師宅に監禁されていた。

そこを警察が襲い、留学生は射殺、牧師は重傷。
雅子さまは救出されるが、犯人から犯行動機を聞き、“正しい歴史観”に目覚めてしまったから、さあ大変。

雅子さまはすぐに外務省から電報を入手。
すると、“日本の浪人が閔妃の死体を屍姦し、死体を焼いて証拠隠滅した”という内容でした。
彼女はユネスコの教科書審査で、電報を暴露。
おかげで日本人の残虐性と歴史隠蔽が明らかになり、日本の教科書は“歪曲”と判定されるのです」

*1水野俊平氏
今日紹介したSAPIOの記事を執筆した野平俊水氏と同一人物。「野平俊水」はペンネーム。
*2“電報435号”
全く架空の電報。小説に出てくる電報の内容ももちろんフィクション。
水野俊平氏(=野平俊水氏)が作者の金辰明氏に直接問いただしたところ、金辰明氏もフィクションであると認めています。

ー引用ここまでー