とんでも小説の概要(神風編・2)

-記事引用-

作者の朴氏は日本の事情に非常に疎いようで、「小沢一郎氏は総理経験者」「西郷隆盛が紙幣の肖像画になっている」「埼玉(キヨセ)県」「九州県」「ヒロシマ・サセボ港」「イズ湾のヨコスカ港」などといった珍妙な記述が随所に現われる。

さらに作者の思いこみや偏見が原因となった変な記述もやたらと出てくる。
「韓国演歌の『釜山港に帰れ』が日本でヒットしたのは日本人が朝鮮に対する植民地支配を懐かしんでいるため」
「伝統的に日本のマスコミは国益のためなら何でも協力する」
「日本の男は下女を扱うように女を蔑視する」「日本人は熊本城を見ると朝鮮半島を再び侵略しようという野望を燃え立たせる」などと言いたい放題。

特に変なのが作品に登場する日本人の描写である。
北朝鮮がミサイルを発射するや「まったく情けない!朝鮮の奴らに先手を打たれるとは!」とつぶやきながら防毒マスクを買うためにスーパーやデパートに殺到したり(スーパーで売っているらしい)、ミサイルが落下し始めると「早く戦闘機と戦艦で韓半島朝鮮人どもを焦土化しろ」などと叫びながら防空壕に隠れたり、日本人が戦争に負けるや悔しがって「アイゴー、アイゴー」と泣いたり、日本刀で切腹したりする。

ところで、この小説に登場する韓国軍は日本を占領すると、日本語の看板を韓国語に書き直させたり、住民に韓国語を強要したりする。
さらに熊本のシュセンジ公園(水前寺公園のことらしい)を腹いせのために意味もなく砲撃して破壊したり、日本語の看板を壊して韓国語の看板に掛け替えさせたり、日本の農産物や工業製品を収奪して北朝鮮に送ったりする。

朴氏は作品の随所で日本の植民地支配を糾弾しているのだが、韓国が日本で同じことをやる分にはかまわないと思っているらしい。
何しろ「韓国の対馬奪還」に対して作者自ら「歴史上最も偉大な業績」と手放しで絶賛している始末なのである。
この小説は前述した法則をすべて充たしているという点で完璧な「反日小説」だと言える。

-引用ここまで-